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To the English Side
- 小・中・高とバイオリン及びバレーダンスを学び、サンフランシスコ・バレー学校の奨学金を受ける。
- カリフォルニア芸術大学(ウォルト・ディズニーによって創設された芸術大学)で演劇を専攻。
- 1989年に初めて日本を訪れる。大野一雄氏に師事し、舞踏を2年間学ぶ。この時期に日本の素朴な童謡に触れ、その叙情詩、メロディーが心から離れなくなる。
- 一端日本を離れた後、1996年に文部省が推進するJETプログラムでAET (Assistant
English Teacher) として愛媛県に派遣され、1年間、小・中 学校で英語を教える。
- 京都の「カフェ・デイビィット(Cafe David)」で定期的に童謡を歌う。平成13年(2001年)12月まで行われた「カフェ・デイビィット」での定期公演は4年に渡った。他にも老人ホームやデイ・ケア・センターをはじめ、各種団体から依頼を受け歌う。
- 読売TV番組「京の音」で童謡歌手として紹介される(平成12年3月11日)
- 音楽イベント「Tokyo Cantat 2001」(2001年、4月29日〜5月6日、すみだトリフォニー大ホール)の総合プロデューサー栗山文昭氏の依頼により、同イベントで公演。
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「リサ・ガーシュテン/自分史を童謡で語る」
岩井成昭
(美術作家/サウンドア−ティスト)
2001年11月
現在京都を中心に活動する童謡歌手リサ・ガーシュテンは、漂流している。
80年代、米西海岸のパフォーマンス・アート全盛期、シーンの一端を担った L. Hasa Club の看板娘として、エモーショナルかつアバンギャルドな舞台で注目を集める。この時期彼女は、メレディス・モンクやレイチェル・ローゼンタールなど、パフォーミング・アーツの重鎮達との共演も成功させている。この経験が現在日本の童謡を歌う彼女に、国内の歌手とは異質の柔軟性を与えているのは疑う余地がない。90年に来日した彼女は、好奇心の赴くままに様々な対象に興味を持つ。大野一雄をはじめとする舞踏家への師事、太極拳、指圧、沖縄音楽、大正琴、そその経路は極めて無節操だ。「どれも長続きはしなかった(本人談)」という彼女が最後に出会ったのが「童謡」だった。自身は童謡を歌う理由を次のように述べる。一つはそこに古き良き日本の姿が凝縮されていると感じるから。二つめは、童謡の素朴さが自らのルーツである東ヨーロッパ音楽を想起させるから。この二つの理由は時空を超えて不思議な円環を結ぶ。かつて欧州からアメリカに移住した両親、そしてその2世として典型的なアメリカンである彼女との間にはある葛藤が存在した。そこから逃れるように彼女は日本の土を踏む。シンプルにオリエンタリズムの対象として憧れていた日本の地に、異邦人はやがて自分のルーツに繋がる一つの風景を見つけ出した。それが「童謡」だった。
ジャポニズムに憧れた、純粋だけれど少々勘違いガイジン・アーティストが作り出す日本的な表現の量産は、かつては意味を持ち得たのかもしれない。しかし現在価値観の再確立途上である日本人にとって、それらはもはや悪影響でさえある。実際、東京が「伝統とテクノロジーの融合」だと驚かれても、我々は嬉しくも何ともない。もはやコントロール不能のステレオ・タイプが新たなステレオ・タイプを生みだし、結果として奇形化したステレオ・タイプは一部日本人の自尊心と前述外国人達の自己満足を満たす閉鎖回路を作り出すだけだろう。
童謡歌手リサ・ガーシュテンの表現が、危ういながらも上記の表現と一線を画すと思われるのは、その純西洋的なボイス・トレーニングをベースとして歌われる日本語の新鮮な響きと、控えめだが極めてエモーショナルな身体表現(あきらかに実験的パフォーマンス時代の残照)が短絡的ジャポニズムの体現というレベルを超えて「童謡」に個人史を語らせようとしている点だ。異邦人としての彼女のアイデンティティはしばしば日本人に聞き慣れた童謡を変容させる力がある。例えば「あかいくつ」
である。歌詞に登場する「異人さん=彼女自身」によって歌われる歌声は、この歌の解釈にヒネリを加え、新たな情景をあたえるだろう。また絶妙のタイミングで沖縄民謡を挿入するステージ構成は、我が国に存在する旋律の同質性と異質性に改めて気付かせてくれる。それは-アカペラ-という聞かせ方に負うところも多い。さらにその歌声は童謡の構造が、実は日本的モチーフを明治以降移植された西洋の手法で成立させているという矛盾を示唆する。
私はリサ・ガーシュテンのステージに対し新たな演出を試みたいと思う。この歌手の持つ多様な表情を引き出すには、彼女が好んで着用するカスリのモンペや草履などではないだろう。むしろ限定された和風イメージを消し去るニュートラルな衣装。そしてエスニックな憧景に同調する感傷的な美術ではなく、人類が宿命として持つ「痛み」のイメージのビジュアル化。それは郷愁を呼び覚ましつつ、童謡が本来含む負の情景を引き出すことになるだろう。一方で、歌手自身が好むアカペラは文句なくフレキシブルかつ洗練された手法だといえる。
日本のロック/ポップス/ジャズ/現代音楽・・・など異質の音楽と並列されることによって、この歌手の資質はより輝くだろう。彼女もコラボレーションを通して、自分の新たな可能性を引き出す機会を求めている。リサ・ガーシュテンのステージをいささか閉じられた童謡という文脈だけでなく、一つの独立した現代日本の表現として、一人でも多くの人に聞いて欲しいと思う。
岩井成昭(美術作家)
平成13年(2001年)11月
岩井成昭氏については次のウェッブ・ページを参照されたい:
http://www.scantalk.gr.jp/idea/special1.html
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リサ・ガーシュテンへのインタビュー
Why
Japan?
なぜ日本なのですか?
Silly and simple... The gold
sparkle on the hats of the Japanese dolls in a restaurant in Los Angeles
touched my heart when I was a little girl; and from that image, I would
dream of coming to Japan.
バカげたくらい単純なことなのですが、私が幼いころ、ロサンジェルスのあるレストランに飾られていたいくつかの日本人形が私の目にとまりまして、それらの人形の笠の上でキラリと輝いていた黄金色の光が私の心の琴線に触れたのです。それ以来、日本に来ることを夢見ていました。
Why do you sing Doyo
in Japan?
なぜ日本で童謡を歌っているのですか?
It's difficult to clearly
explain but my soul is deeply moved by some of the melodies and I feel
it needs to be shared and not forgotten! Also, my sponsor, Morimoto-san,
believes in me and pushed me to continue with dedication and commitment.
なぜ童謡の旋律に私の魂が深く動かされたのか ... なぜ童謡を人々が分かち合い、忘れられてはならないと私が感じるのか... これらをはっきりと説明するのは至難の業です。私のスポンサーである森本さんが私に信頼をよせてくださり、私が献身的に、深い思い入れを持って童謡を歌い続けることを後押ししてくださったことも理由の一つです。
I've taught myself about 200
songs and have developed a deep connection to their melodies and I am
saddened that this traditional art is vanishing. The younger people are
growing up too quickly and they are not teaching doyo that much in schools.
私は、約200曲の童謡を自分だけで覚え、それらの旋律と深い絆を結びました。そして、童謡という伝統的な芸術がその火を絶やそうとしているのを悲しく思っています。幼い子供たちはあまりにも早く大人になり、彼らや彼女らが学校の先生になっても、子供たちに(昔の)童謡を教えることはあまりないのです。
Singing Doyo is my way of
keeping the old precious Japan alive and it saddens me that Japan is changing
so quickly and the people are embracing the wrong values. My wish is to
create joy and appreciation for these beautiful and simple yet profound
songs.
童謡を歌うことは、古いかけがえのないの日本の伝統を絶やさないための、私なりの方法なのです。日本は急速に変化しており、多くの人々は誤った価値観を信奉しています。私は、美しく、シンプルながら深淵な童謡を歌うこと、聴くことの喜びと楽しみを造り出して行ければと願っております。
Do you have some future
plans?
これから何をして行きたいですか?
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I'd
like to find a producer and an avant-garde director who believes
in magic! I'd like to create a big stage doyo theater/music production;
using slides and old Japanese stories, such as collecting fireflies
and doing one's homework to their light, and weaving 'Doyo' through
the stories.
プロデューサーと魔法を信じている先鋭的な舞台監督を探したいと思っています。私は、大きなステージで行う童謡の音楽劇を上演したいのです。その音楽劇では、スライドを使い、例えば、蛍を集めてその光で勉強をするといった古い日本のお話をモチーフにして、物語を通した「童謡」を織り成していきたいと思っています。
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I
also would like help to create a TV Doyo Children Program. (I myself
improve my Japanese; only one step at a time.)
それから子供向けの童謡のテレビ番組の制作を手助けしたいと思います。 (私自身も、自分の日本語を向上させていきます。一歩一歩確実に。)
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